私たちが祝いの席や自分へのちょっとしたご褒美に選ぶショートケーキ。
たっぷりの生クリームと真っ赤ないちごが飾られたあのケーキですが、
実は西洋生まれじゃなかったってご存じですか。
今日はショートケーキの誕生秘話から西洋のケーキとの違い・今話題のSNS映え
ケーキまでまとめてお話ししたいと思います。
読み終わるころにはきっとあなたも、
とってもおいしいショートケーキが食べたくなるはずです。
この記事から得られること
- ショートケーキの生まれた国
- 日本人の味覚に合わせた工夫
- お祝い=ショートケーキが定番の背景
- 日本の丁寧な包装が支えたケーキ文化
- SNS映えを続けるショートケーキの進化
- お手頃で、誘惑に負けてしまう○○のケーキ
1. ショートケーキは日本生まれ
私たちが当たり前のように食べているショートケーキ。
実はこのふわふわスポンジ・軽い生クリーム・苺のショートケーキは
日本で生まれたスイーツ なのです。
1920年代に日本で洋菓子文化が広がり始めた頃は、
日本人の口に合いにくい味わいがどっしりとした洋菓子でした。
そこで不二家やコロンバンといった洋菓子店が
「日本人の口に合うケーキを作りたい」と奮起し、
優しい口どけと味わいのある今のショートケーキが誕生しました。
海外のショートケーキと呼ばれるものはスポンジがビスケットのような生地で
できていて、日本のふわふわスポンジとはまったく別物。
日本人の好みに合わせて独自に進化した、まさに 日本オリジナルのケーキ なんです。
2. 日本人の味覚に合わせた“改良の歴史”
西洋菓子にはバターや砂糖が多く使われており、
日本人には少し重たく感じられることがありました。
そこで 小麦粉・卵・砂糖と同じ原料から作られる
日本に古くから伝わるカステラをヒントに、軽い口どけのスポンジケーキが誕生しました。
さらに生クリームの国産化が進んだことで軽くて口どけの良いクリームが
作れるようになり、今のショートケーキの形ができあがりました。
日本人が好む“やさしい甘さ”と“ふわふわ食感”を追求した結果、
世界でも珍しい独自のケーキが生まれたわけです。
3、なぜ日本では「お祝い=ショートケーキ」になったのか
気付けばショートケーキは日本で誕生日や結婚式、家に来るお客様への提供など、
さまざまな席で見かけるようになりましたが、
なぜたくさんの祝いの席で選ばれるようになったのでしょうか。
その理由は、ショートケーキが持つ“色の縁起の良さ”や“食べやすさ”
そして日本の食文化の歴史や価値観に深く関係しています。
①「白×赤」は日本で縁起の良い色
ショートケーキの象徴といえば 真っ白な生クリームと、鮮やかな赤い苺。
この 白と赤の組み合わせは日本では古くから“お祝いの色” とされてきました。
• 紅白まんじゅう
• 紅白幕
• 紅白餅
• 紅白の水引
どれもお祝いの場に欠かせないものですよね。
ショートケーキは自然とこの“紅白カラー”をまとっているため
見た瞬間に「お祝い感」が伝わるスイーツ として定着していきました。
② 高度経済成長期に「特別な日のごちそう」として広まった
1950〜70年代の高度経済成長期、冷蔵技術が発達して冷蔵庫が一般家庭に普及するように
なると、生クリームを扱ったケーキも私たちの生活に浸透しました。
当時の家庭にとって、生クリームのケーキはまだまだ“贅沢品”。
だからこそ、誕生日やクリスマスなど特別な日に食べるもの
というイメージが強く根づいたのです。
その名残が続き、ショートケーキ=特別な日の象徴という文化が定着しました。
③「誰でも食べやすい味」だから選ばれやすい
ショートケーキは、甘さも食感もとてもやさしいため
• 苦手な人が少ない
• 子どもから大人まで食べられる
• 食後でも重くない
この万人受けする味わいが、
家族の集まりやお客様へのおもてなしにぴったりだったのです。
結果として「迷ったらショートケーキ」という安心感のあるスイーツになりました。
4、日本のショートケーキ文化は“箱文化”とセットで進化した
日本ではケーキを買うと、必ずと言っていいほど“箱”に入れてくれます。
実はこの「箱文化」こそ、日本のショートケーキが広まった理由のひとつ。
• 持ち帰りやすい
• 形が崩れない
• 手土産文化と相性が良い
• 冷蔵庫にそのまま入れられる
こうした丁寧な包装文化が、
ふわふわで繊細なショートケーキを全国に広める土台になりました。
一方、ドイツなどヨーロッパでは、ケーキを台紙に乗せ、紙に包んで持ち帰るのが一般的。
「多少崩れても味は同じ」という考え方で、日本ほど“見た目の完璧さ”を重視しません。
食は見た目からとこだわる日本人としてはとてもカルチャーショックですよね。
5. 進化を続けるSNS映えショートケーキ(メロン・缶・スコップ)
ケーキは元々断面が映える美しいものですが近年ではさらに
美味しそうな見た目に進化して登場しています。
その一例がメロンケーキ。
中身がくり抜かれたまるごとメロンの中にはぎっしりとスポンジ・クリーム・苺が
詰まっていて、誕生日やパーティにぴったりです。
そしてここ数年で一気に話題になったのが 「ショートケーキ缶」。
透明な缶の中に、スポンジ・クリーム・苺が層になって詰められています。
• 層が見えて写真映えする
• 持ち歩きやすい
• ギフトにも使える
• ラフに食べる可愛さが若者に刺さる
といった点が人気で、自分へのご褒美やお土産に選ばれやすくなっています。
また、ライフスタイル雑誌で手作りケーキとして紹介されているのが
名前も斬新なスコップケーキ。
透明な器にクリームと果物、スポンジを重ねるだけで作れるお手軽ケーキで、
大きなスプーンでくり抜くようにしてお皿によそう演出がとっても人気です。
誕生から100年続くショートケーキが
現代のライフスタイルに合わせて再び進化しているのが面白いですね。
6.お手頃で、誘惑に負けてしまう○○のケーキ
最近は生クリームやフルーツの高騰で値段が高くなり、
なかなか手が出ない方もいらっしゃると思います。私もその1人です。
それなのに、スーパーなどで売っているヤマザキの2個入りケーキ。
値段がお手頃で季節に合わせて種類豊富に店頭に並んでいて、
これを2回買わなければ専門店のケーキが買えるよ~とわかっているのに、
気付けば買っています(常習犯です)。
まとめ.100年進化し続ける日本の国民的ケーキ
ショートケーキは日本で生まれ、日本人の味覚に合わせて進化し、
今ではSNS映えスイーツとして再ブームを迎えています。
伝統とトレンドが同時に存在する、とても珍しいスイーツのひとつ。
これからも新しいスタイルが生まれていきそうです。
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